人類を神道なら導ける

2011年1月、初めて伊勢神宮に参拝し、神道の素晴らしさを発信していくことこそが日本の蘇り、人類の持続可能な社会に繋がると確信しました。それから8ヶ月後『和合(WAGO)』を創刊した頃、その確信は間違っていないと納得する講演会にたまたま参加したのです。

ノンフィクションライターで拓殖大学教授・野村進先生の「日本には長寿企業が多い」という講演でした。世界最古の会社は日本にあり、創業千四百年以上の「金剛組」です。日本には創業千年以上の企業が七社、創業二百年以上の企業が三千社(世界中で七千社しかないそうです)、創業百年以上の企業になると十万社もあるそうです。

 

どうして、日本に長寿企業が多いのでしょう? その理由を野村先生は三つ挙げていました。

(一)継続を美徳とする価値観がある。

例えば、中国で饅頭屋で大儲けしたら、時流に乗ってIT企業を始めたり、より儲かる業種に変えるそうです。欧米でも事業拡大のため、新たな分野のM&A(企業買収)は当たり前です。しかし、日本では家業の饅頭屋を脈々と続けることも美徳とします。

(二)ものづくりを尊ぶ伝統と精神がある。

例えば、酒造りでは杜氏が「私たちは菌に生かされています」と謙虚に発言したり、包丁塚や針供養の儀式があるように仕事道具類にも感謝することを忘れません。あらゆるものに心を込めるからこそ、ものづくりの技術等がより深く、進化していくそうです。

(三)被侵略と内戦の期間のなさ。

 

そして、「どうして日本がこの三つの特長を持っているのか?」と講演の参加者が野村先生に質問した時、先生は素直に「分かりません」と答えました。しかし、それらの特長に、神道の精神が影響しているのは明白です。

(一)の継続を美徳とする価値観は、伊勢神宮の毎日の神事や、二十年に一度の式年遷宮に象徴されています。千年以上も昔から脈々とまったく同じお祭りを続けることを尊んでいるのです。

(二)のものづくりを尊ぶ伝統と精神、仕事道具にも感謝する精神、そこにはあらゆるものに神を見出す、八百万の神々を敬う精神があると思います。

(三)は、元寇や黒船来航があったり、日清戦争、日露戦争があったり、日本にも侵略が無かったわけではありません。「後に続く者を信じる」という思いで、自らの命をなげうって戦った日本の軍隊が強かった証だと思います。内戦のなさは、神話の「国譲り」にも象徴されるように、「和」をもって良しとなす精神のあらわれです。

間違いなく、長寿企業の職場には神棚が祀られているでしょう。ところが、戦後教育の影響でしょうか、野村先生にはそういう認識がまったく無かったのです。

 

日本の素晴らしい精神や文化の根底に神道がある。そして、そういう認識を多くの日本人が持っていないということ、この二つの事実をこの時、痛感したのでした。だからこそ、『和合(WAGO)』を創刊した意義がある、と思ったのです。

 

一瞬の中に永遠を宿す!

『地球 美の幻風景 ―桐野伴秋の世界―』

著者/桐野伴秋 

発行/高知新聞社 定価/2,640円(税込)

 

大好評の第42号(新年号)の表紙写真を撮影した写真作家・桐野伴秋(きりの・ともあき)氏の写真集。

桐野氏は「一瞬の中に永遠を宿す」をテーマに、美しい地球の姿や日本の情景を後世に伝えようと活動しています。

繊細で深い和の色彩は、見えないモノの存在をより明確に醸し出している。自然の営みの中で放たれるなにかを探し求め、私は風景の扉を開く。その先にある なにかは時に『生きる力』としてメッセージをくれる。

美しい風景には力があります。私の写真が、人々の希望の光、生きる力になれればと思っております」

桐野氏はそのように語り、日本の美を「はざまの美学」と定義しています。

 

桐野伴秋(きりの・ともあき)

高知県生まれ。高知県観光特使。1985年、コロムビアレコードより音楽デビュー。その後、独学で写真を学び、独自の手法による世界観を追及。「一瞬の中に永遠を宿す」をテーマに、美しい地球の姿や日本の情景を後世に伝えようと、写真作家としての活動を始める。2013年、キヤノン企業カレンダー世界版に起用される。イタリアのフィレンツェ「メディチ・リッカルディー宮殿・鏡の間」、ミラノ万博、美術館など多数の展覧会場で作品を発表。

2021年~2022年、山と渓谷社(幻想の日本)作家カレンダー発売。写真集に講談社100周年記念事業・日本図書協会選定図書認定『セドナ:奇跡の大地へ』(講談社)、『日本 美の幻風景』(講談社)、『空海1200年記念 金剛福寺』(非売品)、『地球 美の幻風景』(高知新聞社)       

 

2015ミラノ万博でも桐野氏の写真展が開催された。

新しいお守りのかたち「つくえ守り」/小野照崎神社

つくえ守り 初穂料:1,000 円 

東京都台東区に鎮座する小野照崎神社が、新しい生活様式に合わせたお守り「つくえ守り」の授与を新年から始めます。付属の台座に立てて机に置き、机の前で神様と共に日常を過ごすための「小さな社」となる、置き型のお守りです。「机の前で過ごす時間が、実り多きものになりますように」との祈りを込めて奉製されました。

表面には御祭神や境内の狛犬や神使が描かれ、 神社の様子を伝えます。おおいを開くことで心を通わせることができるお守りです。1日の始まりや仕事、勉強の前、気持ちを新たにしたい時におおいをめくり、心を静めるひとときをお過ごしください。

 

小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)

110-0004 東京都台東区下谷2丁目13-14 電話 03-3872-5514 http://onoteru.or.jp/ 

852年創建 東京は下町 入谷に鎮座。 境内には重要文化財の富士塚も。 

御祭神は小野篁公。 平安初期を生きた詩文の大家で、 法律に明るく、 朝は朝廷に、 夜は冥界で閻魔大王の副官として仕えるなど、 多くの逸話が残されている「学問・芸能・仕事の神様」です。

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